第二章 権利および義務


第二十二条家族の保護、婚姻の自由)

一 家族は、社会を構成する基礎的な単位であり、国はこれを保護する。

二 子を監護および養育することは、両親の権利であり義務である。国は、両親が子を監護および養育するために必要な援助を与えなければならない。

三 婚姻は、両人の合意に基づいて成立し、両人が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

 子は、親権者に故障があるとき、またはその他の理由で放置されるおそれのあるとき、法律の定めるところにより、親権者の意思に反して家族から分離することができる。

五 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、婚姻ならびに離婚および家族に関するその他の事項に関しては、人間の尊厳、夫婦の本質的平等および社会の基礎としての家族の価値が尊重されるように、法律で定める。


第二十三条(生存権、生命倫理の保護

一 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

二 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および

増進に努めなければならない。

三 第一項の権利は、これを具体化する法律の規定に従ってのみ、裁判所にその救済を求 めることができる。

 生命の尊厳の保持、生命および身体の安全ならびに社会秩序の維持のため、国は、生命倫理の保護に努めなければならない。


第二十三条の二(環境権)

何人も、良好な環境を享受する権利を有し、その保全に努める義務を負う。

国は、良好な環境を保全するための施策の実施に努めなければならない。

第一項の権利は、これを具体化する法律の規定に従ってのみ、裁判所にその救済を求

めることができる。


第二十四条 (教育に対する権利)

一 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとし

く教育を受ける権利を有する。

二 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子に

普通教育を受けさせる義務を負う。公的機関による義務教育は、これを無償とする。

 国は、公教育の大綱を作成及び実施する責任を負う。 


第二十五条(勤労の権利および義務)

一 国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。

二 勤労者は、人間として尊重され、その職場において適正な処遇を受ける権利を有する。

三 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。

四 何人も、児童その他の社会的弱者を、虐待または酷使してはならない。


第二十五条の二 (勤労者の団結権および団体交渉権)

勤労者の団結する権利および団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。

 

第二十六条 (財産権)

一 財産権は、有体または無体を問わず、これを保障する。

二 財産権の内容は、法律でこれを定める。

 土地、天然資源、自然環境その他国民生活に不可欠な財産に係る国民の権利は、その有効、適切かつ公正な利用を確保するため、法律に定める規制に服する。

四 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用いること、または前項の規制に服することとする。

 

第二十七条 (納税の義務)

何人も、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。

 

第二十八条(遵法の義務

何人も、この憲法、ならびに国および地方自治体の定める法令を遵守する義務を負う。



--

この憲法改正案は、以下に掲げる政党の改憲案(民主党+自民党)を一部削り、民間の改憲案(青年会議所)の一部分を引用し、組み込んだものです。参照4のリンクで指摘されている問題点やネット上で議論が分かれている点については出来るだけ修正しましたが、他に修正すべきところがあればコメントをどうぞ。




引用参照1:創憲会議 新憲法草案(民主党、2005年)全16p http://www.kyodo-center.jp/ugoki/kiji/pdf/souken051028.pdf


引用参照2:創憲会議編の「新憲法草案」批判(黒岩政経研究所、第二回) http://terget.3zoku.com/sekitei/2008/note/2007/note30.html


引用参照3:日本国憲法改正草案Q&A(自由民主党、20124月) 1719/88p https://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf


引用参照4:日本国憲法草案(日本青年会議所、201210月)5~7/23p http://www12.jaycee.or.jp/2012/constitution/uploads/wfd_134987724250757dfadd1f8--souan.pdf



このノートのライターが設定した関連知恵ノート

  • 日本国憲法改正 試案 No.6 第3章 権利および義務 (3)
  • 日本国憲法改正 試案 No.4 第3章 権利および義務 (1)